11月16日(水)~27日(日)上映案内
発酵する民 10:00~11:35
《 人と微生物と星々が融ける。 》
東日本大震災後、鎌倉で脱原発パレードを行った女性たちが結成した「イマジン盆踊り部」に密着。
日々の暮らしの中で浮かび上がってくる思いを唄にして踊る「イマジン盆踊り部」の女性たち。お酒や味噌、パンづくりの思想から生まれた「発酵盆唄」、海水を汲んで薪で火を炊いて塩をつくる「塩炊きまつり」といった風変わりな唄と踊りは、人々をつなげ、平和の輪を描いていく。
3・11以降の鎌倉の人々の変化や音楽カルチャーを描きながら、微生物たちの“発酵”にも着目。個性あふれるパン屋や酒蔵も取材し、人と微生物との関係を見つめ直す。
19日(土)の上映終了後に監督による舞台挨拶を行います!
(C)福々映像
百花 12:30~14:15
《 そして、愛が残る。 》
レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)と、ピアノ教室を営む母・百合子(原田美枝子)。ふたりは、過去のある「事件」をきっかけに、互いの心の溝を埋められないまま過ごしてきた。
そんな中、百合子が認知症を発症。次第にピアノも弾けなくなり、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前さえも分からなくなってしまう。しかし泉は、母子の時間を取り戻すかのように、母を支えていこうとする。
ある日、泉は百合子の部屋で一冊の日記を見つける。そこに綴られていたのは、泉が知らなかった母の秘密。あの「事件」の真相だった。母の記憶が消えゆくなか、泉は封印された記憶に手を伸ばす…。
プロデューサー、脚本家、小説家として数々の作品を手がけてきた川村元気が2019年に発表した同名小説を、自ら長編初メガホンをとって映画化した。
(C)2022「百花」製作委員会
ほどけそうな息 一瞬の楽園 短編二本立て 14:40~15:55
《 傷付いた心。壊れゆく家族。
ほんの少しでも、わたしたちが、できること。》
新卒で児童相談所に入所して2年目のカスミ。親たちから理不尽に怒鳴られたりしながらも、上司や職場のサポートもあり何とか踏ん張っていた。
そんなカスミは一時保護された9歳の女の子、ヒナのケースを受け持つ。ヒナの父は仕事で留守にしがちで、母のシノブはお酒の問題を抱えていてネグレクトが疑われたが、二人とも反省している様子だった。しかしある日、カスミはつい感情的になり、シノブの信頼を失うような事件を引き起こしてしまう。果たしてカスミはシノブの信頼を再び得られるのか。そしてヒナは両親のもとに帰ることができるのか…
カスミ役はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』きぬちゃん役で人気を博した小野花梨。
(C)2022「ほどけそうな、息」製作委員会
《 暗闇に生きるベトナム人留学生と孤独な家出少年
光 を 求 め て と も に 歩 む 》
重度のギャンブル依存症のケンタ。両親から依存症の回復施設に入ることを勧められるが、それを拒否して家出をする。
一方、飲食店でアルバイトをしているベトナム人留学生のハンは、母国で悪質なブローカーに騙され、多額の借金を背負って返済に苦しんでいた。
ある日、ケンタは偶然訪れた飲食店でハンと出会い、ある約束を交わす。そして二人の運命は交錯し、思わぬ方向に導かれていく…。
監督は児童虐待や性暴力をテーマに映画を送り出してきた小澤雅人。
今回は小沢監督の最新作『ほどけそうな、息』と合わせ二本同時上映でお届け!(チケット1枚でこの二作品をご鑑賞いただけます)