《 人を救って人に救われて、ずっと、ここで生きてきた 》

　連続ドラマとして放送された名作テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の16年ぶりの続編となる劇場版。

　日本の西端に位置する自然豊かな孤島・志木那島。19年前に東京からこの島にやって来たコトーは、島にたった1人の医師として島民たちの命を背負ってきた。コトーは数年前に看護師の星野彩佳と結婚し、2人の間にはもうすぐ子どもが誕生する。志木那島でも日本の他の地域と同じく過疎高齢化が進む中、島民たちの誰もがコトーの診療所があることに安心し、変わらぬ暮らしを送り続けていた。しかし診療所の平穏な日常に、ある変化が忍び寄っていた。

　　　　　　　　(C)山田貴敏　(C)2022 映画「Dr.コトー診療所」製作委員会

《 話す言葉の違いも、育った環境の違いも超えて家族になる 》

　「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督が役所広司を主演に迎え、国籍・文化・境遇を超えて家族を作ろうとする人々の姿を描いたヒューマンドラマ。

　山里でひとり孤独に暮らす陶器職人・神谷誠治のもとに、息子が婚約者を連れてやって来る。息子の学は結婚を機に退職して焼き物を継ぎたいと話すが、誠治は反対する。一方、隣町の団地に住む在日ブラジル人の青年マルコスは、半グレ集団に追われていたところを助けてくれた誠治に亡き父の姿を重ね、焼き物の仕事に興味を持つように。そんな中、学たちに悲劇が襲う。

息子・学を吉沢亮が演じ、MIYAVI、佐藤浩市、松重豊が共演。

(C)2022「ファミリア」製作委員会