4月27日(水)~5月8日(日)上映作品案内
高津川 10:00~12:00
(2019年製作/113分/日本)
《毎日を何気なく過ごしていると
足元にある 小さな幸せに 気づかないものだ》
一級河川・高津川を舞台に、歌舞伎の源流ともいわれる「石見神楽」の伝承を続けながら、人口流出に歯止めのかからない地方の現実を前に懸命に生きる人々を描いたドラマ。山の上の牧場を経営する斉藤学(甲本雅裕)は、息子の竜也が地元の誇りである神楽の稽古をさぼりがちになっていることに心を痛め、また、多くの若者たちと同じように、いずれ息子がこの土地を離れてしまうのではないかと心配していた。そんな中、学の母校である小学校が閉校になることを知らされることに…。
監督、脚本は「白い船」の錦織良成。NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』にも出演した甲本雅裕が初主演を果たした今作。街をたたえるような美しい映像を是非スクリーンでご覧ください。
映画しまじろう しまじろうとキラキラおうこくのおうじさま 12:20~13:20
(2022年製作/60分/G/日本)
《自分を信じる力が、奇跡を起こす!》
ある時、ちゃれんじ島にキラキラ王国の王子パールがやってくる。パールは、将来の王として周囲から期待がかかる生活から逃れるため、王国を抜け出してきたのだった。しかし、パールがいない間に、王国では大切なキラキラが失われるという大変な事態が発生。しまじろうたちは王国の危機を救うため、自分に自信を持てずにいるパールと一緒に冒険に出る。パールを三村ゆうな、パールのお供のコロンとマロンを諏訪部順一と下野紘、パールの母でキラキラ王国のエメラルダ女王を中川翔子が演じ、中川は主題歌も担当する。映画館で初めて映画を見る小さな子どもたちのため、約60分の上映時間中に途中休憩を設けているほか、指差しや手拍子をしたり、一緒にポーズを取ったりして楽しめる演出が盛り込まれている。
コーダ あいのうた (バリアフリー字幕版) 13:40~15:32
(2021年製作/112分/PG12/アメリカ・フランス・カナダ合作)
《家族の中でたった一人健聴者である少女は「歌うこと」を夢みた。聴こえない耳に届く最高にイカした歌声が、今日、世界の色を塗り替える。》
海の町でやさしい両親と兄と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえる。幼い頃から家族の耳となったルビーは家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧めるが、 ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずにいた。家業の方が大事だと大反対する両親に、ルビーは自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……。
2022年・第94回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞の3部門にノミネートされ、同3部門を受賞。ルビーの父親フランク役を務めたトロイ・コッツァーは、男性のろう者の俳優で初のオスカー受賞者になった。
ドライブ・マイ・カー 16:00~19:00
(2021年製作/179分/PG12/日本)
《 計り知れない喪失と仄かな希望 》
舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。
主人公・家福を西島秀俊、ヒロインのみさきを三浦透子、物語の鍵を握る俳優・高槻を岡田将生、家福の亡き妻・音を霧島れいかがそれぞれ演じる。第94回アカデミー賞では日本映画史上初となる作品賞にノミネートされたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞とあわせて4部門でノミネートとなる快挙。そしてなんと、国際長編映画賞を受賞!