4月20日(水)~4月24日(日)上映作品案内
高津川 10:00~12:00
(2019年製作/113分/日本)
《毎日を何気なく過ごしていると
足元にある 小さな幸せに 気づかないものだ》
一級河川・高津川を舞台に、歌舞伎の源流ともいわれる「石見神楽」の伝承を続けながら、人口流出に歯止めのかからない地方の現実を前に懸命に生きる人々を描いたドラマ。山の上の牧場を経営する斉藤学(甲本雅裕)は、息子の竜也が地元の誇りである神楽の稽古をさぼりがちになっていることに心を痛め、また、多くの若者たちと同じように、いずれ息子がこの土地を離れてしまうのではないかと心配していた。そんな中、学の母校である小学校が閉校になることを知らされることに…。
監督、脚本は「白い船」の錦織良成。NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』にも出演した甲本雅裕が初主演を果たした今作。街をたたえるような美しい映像を是非スクリーンでご覧ください。
偶然と想像 12:20~14:31
(2021年製作/121分/PG12/日本)
《映画業界の誰もが唸った傑作短編集が登場!》
「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督初の短編オムニバス。第71回ベルリン国際映画祭では審査員グランプリを受賞した。ヘアメイクアーティストである親友のつぐみ(玄理)から好きな男がいると聞かされた、モデルの芽衣子(古川琴音)。だが、その男が元恋人の和明(中島歩)だと知る(第1話『魔法(よりもっと不確か)』)。芥川賞を受賞した大学教授・瀬川(渋川清彦)に落第させられた大学生・佐々木(甲斐翔真)は、復讐(ふくしゅう)を企てる(第2話『扉は開けたままで』)。高校時代の友人である夏子(占部房子)とあや(河井青葉)が、20年ぶりに仙台で再会。当時のことで盛り上がるが、徐々にすれ違っていく(第3話『もう一度』)。ハイエンドな傑作短編集を益田という小さな街で偶然出会ってください。
ドライブ・マイ・カー 14:50~17:50
(2021年製作/179分/PG12/日本)
《 計り知れない喪失と仄かな希望 》
舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。
主人公・家福を西島秀俊、ヒロインのみさきを三浦透子、物語の鍵を握る俳優・高槻を岡田将生、家福の亡き妻・音を霧島れいかがそれぞれ演じる。第94回アカデミー賞では日本映画史上初となる作品賞にノミネートされたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞とあわせて4部門でノミネートとなる快挙。そしてなんと、国際長編映画賞を受賞!