リクエスト作品・一日限りの特別上映会(2/11火)
映画館復活クラウドファンディングのリターンとしてリクエストいただいた作品を中心に、1日限定の特別上映会を開催します!現在スクリーンではなかなか見ることのできない作品ばかりです。この機会にぜひご覧ください!
【日時】2025年2月11日(火・祝)
【会場】小野沢シネマ
【上映作品・時間】10:00〜13:30『私のはなし 部落のはなし』、14:00〜『Noise』、16:20〜『JUST ANOTHER』

10:00〜13:30 私のはなし 部落のはなし
「部落差別」は、いかにしてはじまったのか― なぜ私たちは、いまもそれを克服できずにいるのか?
かつて日本には穢多・非人などと呼ばれる賤民が存在した。1871年(明治4年)の「解放令」によって賤民身分が廃止されて以降、かれらが集団的に住んでいた地域は「部落」と呼ばれるようになり、差別構造は残存した。現在、法律や制度のうえで「部落」や「部落民」というものは存在しない。しかし、いまなお少なからぬ日本人が根強い差別意識を抱えている。なぜ、ありえないはずのものが、ありつづけるのか? この差別は、いかにしてはじまったのか? 本作は、その起源と変遷から近年の「鳥取ループ裁判」まで、堆積した差別の歴史と複雑に絡み合ったコンテクストを多彩なアプローチでときほぐし、見えづらい差別の構造を鮮やかに描きだす。
※3時間30分ほどの作品です

14:00〜16:00 Noise
母親を8年前の秋葉原無差別殺傷事件で亡くした桜田美沙。美沙は、秋葉原の地下アイドル活動に励む一方で、所属事務所が経営するJKリフレ店で働いていた。秋葉原でアイドルとして光輝くことによって、亡くなった母親にもう一度会えるのではないかと信じ、それが唯一の希望として生きる美沙。しかし、先が見えない生活に限界を感じた彼女に、やり場の無い怒りが込み上げてくる…。
高校生の里恵は父と祖父と3人で暮らしているが、母が父と離婚し家を出て行って以来、里恵は父とはほとんど会話をしておらず、里恵の生活はどんどん荒れていく。里恵の父は、秋葉原で美沙を偶然目撃し、娘の里恵と重ね合わせてしまったのか、地下アイドルのライブにのめり込む。そんな父に激しく反抗し交際相手とうまくいかない里恵も、秋葉原の街へ何かを求めて向かう…。
秋葉原の運送会社でバイトをしている大橋健はスナックに勤務している母親と二人暮らし。父親は2年前に家を突然飛び出して以来音信不通。母親の金銭トラブルに巻き込まれ健の人生の歯車が狂い始める。健は公衆電話から配達先に嫌がらせの電話をかけるが次第にエスカレートしていく。
絶望の中に生きる若者たちと大人たちが見たものとは…。事件で母親を殺された地下アイドル、家出して秋葉原で生きていこうとする女子高生、怒りを秋葉原にぶつけようとする配達員。秋葉原を通して現代の日本が浮き彫りになる。

16:20〜17:50 JUST ANOTHER
2022年に結成40年を迎えたパンクバンド「the 原爆オナニーズ」を追ったドキュメンタリー。
1982年、名古屋でTHE STAR CLUBに在籍していたEDDIEと地元のパンク博士と言われるTAYLOWを中心に結成されたthe 原爆オナニーズ。数度のメンバーチェンジを繰り返す中で、後にBLANKEY JET CITYに加わる中村達也や、Hi-STANDARDの横山健が在籍したことでも知られている。活動の拠点は地元愛知にこだわり続け、プロを目指さずに定職を持ち、60歳を超えた現在もパンクロックを演奏し続けている。
彼らのキャリア初のドキュメンタリーとなる本作では、これまで語られることのなかったバンド内部の真実が本人たちによって明かされる。監督は、音楽レーベル「Less Than TV」を描いたドキュメンタリー「MOTHER FUCKER」を手がけた映像作家・大石規湖。