2月15日(水)~26日(日)上映案内
あちらにいる鬼 10:00~12:20
《 愛という言葉を持ち出せば、すべてが許されるのだろうか 》
人気作家の長内みはる(寺島しのぶ)は作家・白木篤郎(豊川悦司)と講演旅行をきっかけに知り合い、それぞれに妻子やパートナーがありながらも男女の仲になる。一方、白木の妻・笙子は夫の奔放な女性関係を黙認することで平穏な夫婦生活を続けていた。
しかしみはるにとって白木は体だけの関係にとどまらず、「書くこと」を通してつながることで、かけがえのない存在となっていく。
2021年11月9日、満99歳で波乱の生涯を閉じた作家・僧侶の瀬戸内寂聴。恋愛に生き、情熱を作品に昇華させる前半生を送った彼女に出家を決意させたのは、同業者で妻子ある井上光晴との7年にも及ぶ道ならぬ恋だった。
その渦中にいた井上夫妻の長女で直木賞作家の井上荒野が、彼らをモデルに綴った傑作小説「あちらにいる鬼」を『月の満ち欠け』の廣木隆一監督により映画化。
(C)2022「あちらにいる鬼」製作委員会
月の満ち欠け 12:40~14:50
《 生まれ変わっても、あなたに会いたい― 》
仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(Snow Man 目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる。
【愛し合っていた一組の夫婦】と、【許されざる恋に落ちた恋人たち】。全く関係がないように思われたふたつの物語が、数十年の時を経てつながっていく。
それは「生まれ変わっても、あなたに逢いたい」という強い願いが起こした、あまりにも切なすぎる愛の奇跡だった…。
原作は、2017年に第157回直木賞を受賞した佐藤正午による同名ベストセラー小説。
(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会
そばかす 15:10~16:55
《 今までを全部抱きしめて。 進め、自分 》
30歳の蘇畑佳純(三浦透子)は物心ついた頃から恋愛がよくわからず、いつまで経っても恋愛感情が湧かない自分に不安を覚えながらもマイペースに生きてきた。大学では音楽を志すも挫折し、現在は地元のコールセンターで苦情対応に追われる日々を送っている。妹が結婚・妊娠したこともあって母からは頻繁にプレッシャーをかけられており、ついには無断でお見合いまでセッティングされてしまう。そこで彼女が出会ったのは、結婚よりも友だち付き合いを望む男性だった。
他人に恋愛感情を抱かないトランスジェンダーの女性が周囲と向き合いながら自分自身を見つめる姿を描いたドラマ。
アカデミー賞国際長編映画賞受賞『ドライブ・マイ・カー』で、日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の賞を受賞した三浦透子の、初の単独主演作。主題歌も彼女が担当。
(C)2022「そばかす」製作委員会